今回は、YW-500Rの内部をご覧いただきます。デジカメのおかげで簡単に内部潜入できますね。
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禺画像]) まずは、あまり見たことが無いと思いますが、サイド材であるローズウッド合板の断面です。プリアンプ取付口から見たものです。(もう片方のローズは隠れて見えていません)
合板は、ローズであれば「ローズ−異なる材−ローズ」というラミネートが普通だと思いますが、写真のように、ローズウッドは0.5mm位の薄さです。ここまで薄く裁断するのも結構大変だと思うのですが、木工技術の発達でできるのですね。むしろ、個人工房では合板自体を作ることが難しいと言います。ヤイリは、外部の製材工場にてラミネートしてもらっているそうです。
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禺画像]) 真ん中の材は、材の入手量などの理由で、昔はブナ、その後メイプル、現在はラワンということです。以前の書き込みで、樺を使用しているとのことでしたが、正しくは上記のようなものだそうです。ヤイリギターに再度確認いたしました。私の、このYW500Rの時期はブナかと思われます。
ブレイシングは、Xブレイスで、ノンスキャロップです。トラディショナルなものだと思います。フォワードシフトなのかどうなのか、測定していないので分かりません。このブレイスも、ネック同様手削りです。
ブリッジのつき板は何でしょう?マホガニーかな?高級機になるとローズウッドやハカランダが使われていますね。ローズウッドの方が音が締まるというようなことが言われていますが、比較したことが無いので私には分かりません。
・・・と思い、これまたヤイリに確認しましたところ、現在の機種ではメイプルを使用しているそうです。ローズの入手が難しくなっているので、同じような音にする材として、メイプルが良いらしく使用しているとのことです。
私のYW500Rもメイプルのようですが、木目はマホみたいですけどねぇ。
また、ブリッジのつき板で音は明らかに変わるそうです。どれ位変わるのか体感してみたいですねぇ。
その下の写真は、ボディ右下サイド、ピックアップのジャック取付部です。プリアンプ取付けで切り抜いたサイド材を使用してるのか分かりませんが、
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禺画像]) 補強されているのが分かります。
ブレイスの膠(にかわ)が随分豪快に塗られています。この辺がローエンドモデル?
加工前の合板を持たせてもらった事がありますが、意外と柔らかいのに驚きました。もっとも、大きいままでしたのでそう感じましたが、ギターに使用するサイズに裁断した状態では、しっかりしたものでした。 これを、曲げ加工や補強を施すことで、よりしっかりするのですね。
下の写真。右側がネックブロックです。細かいところですが、切り込みや仕上げが雑なのは仕方ないところか・・・。
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禺画像])
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禺画像]) 押印されている番号は、和暦での製造番号なのかな?現行機は、ここにヤイリのマークが刻印されていると思います。
奥から突き出ているのはネック部分。これを見ると、ネックとボディの接合で力が加わっているのはヒール部分と、このネックブロックであることが良く分かります。
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