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[画像] ポーランドのシンガーAnna Maria Jopek (アンナ・マリア・ヨペックで良いのかな?読みは。以降AMJ)とPatMethenyのコラボであるこのアルバム「Upojenie」は、Pat Methenyの楽曲をメインに、AMJがヴォーカルで歌い上げているものです。Patもプロデュースし、本人もギターを演奏しています。2002年にリリースしていますが知らなかった!今年再リリースされたのを購入。
で、どうか?というと、良い!です。まず、1曲目の「CICHY ZAPADA ZMROK」が、
ピカソギター(42弦ギター)(←リンクはPatのアコギを製作しているカナダのリンダ・マンザーのサイトで、なんとこの曲のAMJのライブ映像も見られます)このギターとAMJのヴォーカルなんですが、やられました。ピカソはライブでも何回か聴いていますが、この曲で本領発揮って感じです、非常に叙情的な音を奏でています。もちろんAMJのヴォーカルも気だるい感じの声が私には合っています。
Patの曲もヴォーカルで唄われるとまた違ったフレーバーになります。2曲目の「So It May Secretly Begin」はStill Lifeの2曲目で、私のお気に入りの曲。これを選曲するあたりが、かなり好印象です。その他「Are you going with me?」「Farmer's Trust」などライブでは定番のナンバーも歌い上げています。全曲Patのギターも、ふんだんに聴けるアルバムです。使用しているギターも総動員で。
AMJのヴォーカルはポーランド語で、響きが独特なところも新鮮です。
英訳されたライナーノーツを読み進めると、
Haiku by Izumi Shikibu inspired Biel:
If the man I want for
Comes now - what will I do?
This morning the garden in the snow.
So berutiful without a trace of footsteps.
とAMJ。これは、平安時代中期の歌人「和泉式部」の俳句ではなく和歌。
「待つ人のいまもきたらばいかがせむふままくをしき庭の雪かな」
待ちわびているあの方が、たった今おいでになったら、どうしたらよかろうか、と思うほど、たとえ恋しいあの方でもふみつけてほしくないような庭の雪のたたずまいなのだ、という意。
このアルバムの3曲目にある「BIEL」。英訳で「Whiteness」。
ポーランドでは日本語がブームのようだけど、和泉式部の歌に反応するとは、なるほど、何故Patのこれらの曲が選曲されたか、その感性が伺えるような感じがします。
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